例えば、紛争が絶えない「エルサレム」は、ユダヤ、キリスト、イスラムの三つの宗教の聖地です。そこにはそれぞれの祖先の思いがこもっています。子孫は祖先の行いによって利益も損失も受けていると強く感じ、祖先の恨みを晴らし悲願を達成したいと思い、争いが生じるのです。

──日本にも近い朝鮮半島で衝突も危惧されています。回避する手だてはあるのでしょうか。

 ゴリラは喧嘩をすると仲裁者が入ることがあります。それは、力の弱いメスや子どものゴリラです。互いのメンツを保ち引き分けにして、共存することが目的だからです。そもそも力の強い者は、お互いが争えばともに大きな痛手を負うと分かっています。だから、なるべく戦わずに共存したいと思っている。米朝間でもそれを成り立たせてあげる国が必要なのです。

──その国とは?

 日本です。武器や戦争を放棄した日本が仲裁者になればいいのです。日本は無力な立場で世界の平和を訴えることができます。その日本が仲裁に入れば、米朝両国はメンツと誇りを失わずに引き下がります。まさに真の意味での仲裁だと思います。

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