しかも定員はなく、成績などの条件をクリアした学生は全員、利用することができるという太っ腹ぶり。16年度でフルスカラシップは約280人、スカラシップは約1270人と、派遣留学生の7割以上が利用している計算になる。
フルスカラシップを利用し、カリフォルニア州立大学サンマルコス校へ留学した外国語学部英米語学科4年の辻直也さんによると、 「年間300万~400万円かかる留学費用が、50万円ほどで済みました。ただ、1セメスター終了時に成績不振だと強制帰国、全額返金ですから、気は抜けません」
英語キャリア学部4年の伊藤千智さんは、「全員が留学するからこそ、仲間同士励ましあって勉強できた」 と話す。見事、フルスカラシップでニューヨーク州立大学へ留学。留学中に就活も進め、帰国後大手IT企業から内定を勝ち取った。
多彩な留学プログラムの中でも、関西外大と留学先の大学の両方の学位を取得できる学位留学は、「交換留学で培った実績を評価され、87年に本学が日本で初めて導入しました。短期大学部でも実施しており、アメリカの他大学への3年次からの編入学も可能」(吉崎さん)