就任から3カ月を迎えた小池百合子東京都知事。休みなく話題を提供し、ワイドショーは連日、小池関連ニュースを報じ続ける。
アエラ11月14日号(11月7日発売)では、政治の表舞台に復帰した小池知事を“不死鳥”になぞらえ、多方面からその実像に迫った。単独インタビューに応じた小池知事は、「核武装発言」「原発」「今後」についても、自らの口で語っている。
キャスターから政治家へ転身、1990年代以降を与党再編の激流の中で生きてきた。日本新党から新進党、自由党、保守党、自民党、そして都知事。党利やしがらみを横目に、自分の政策実現を最優先したその経歴はめまぐるしい。時の実力者の傍らで存在感を発揮する姿には、多くのアンチも生まれた。
だが、典型的な自民党議員と相容れない来し方は、都知事選の舞台でこれまでと違う輝きを放ち、有権者が熱狂する小池劇場の幕が上がった。
「いまが一番楽しいの」
小池知事は、親しい支援者にこう漏らしたという。
落日と思われたかつての“政界渡り鳥”が掴み取った首都のトップ。その座は改革の真骨頂か、権力欲の一コマか。真価が問われるのはこれからだ。