主演映画「SCOOP!」の公開を控えて、福山雅治がAERAの表紙に登場。インタビューにも応じた。演じたのは、「かつてスクープカメラマン、いまは落ちぶれパパラッチ」という中年男だ。
──「やってみたかったタイプの役」なんだそうですね。
これまでは、わりと正義の味方というか、そういう方向の役をいただくことが多かったと思うんです。それが今回はダークヒーロー寄り。罪を犯すわけではないんですが、社会性はないタイプの人物。
──そういう役がやりたかったんですか。
高校生の頃ですが、「できれば働かないでお金が入ってくるような生き方はないかな」と夢想していたんです。ばかですよね(笑)。なので、基本的にだらしない人間だと自分では思ってまして。
──よく働く、仕事が大好きで完璧主義な人だと思われていますよね……。
もうひとつ、高校生の頃の夢があって、お金の心配をせずに世界中を旅すること、でした(笑)。好きな仕事であちこち行かせていただいているので、ある意味、夢は叶ってるんですが。
二十歳くらいの頃はもっと全然いいかげんでした。でも、デビューして、応援してくれるファンの存在が意識を変えました。「こんないいかげんな奴を応援してくれる人がいるんだ。もっとちゃんとしなきゃ。頑張らなきゃ!」って。その半面、もっと勝手気ままに生きてたら、今頃どうなってたんだろう?って時に考えてみたり。
──確かに、今回演じた都城静という人は、社会的規範にとらわれることなく突っ走り、目的のためには手段を選ばないところがありますね。
実際、目的のためには手段を選ばず、犯罪スレスレのことも平気でやってしまうタイプの人です。僕には、そういうことはできないですねぇ。