■卓球


【日本代表のリオ・パラリンピック】別所キミヱ、岩渕幸洋、竹守彪、吉田信一、伊藤槙紀が出場
【正式種目になったのは】60年ローマ大会

 車いすの選手や足に障がいのある選手のほか、2012年ロンドン大会から知的障がいの選手も出場できるようになった。一般の卓球とルールはほぼ同じだが、サーブのときに手でトスができない選手は一度自分のコートに球を落としてもいい。車いす選手のサーブは、エンドラインを正規に通過したボール以外はノーカウントとなる。

 選手団最高齢の別所キミヱ(68)が4大会連続出場し、初のメダルを狙う。

■トライアスロン
【日本代表のリオ・パラリンピック】木村潤平、佐藤圭一、秦由加子、山田敦子が出場
【正式種目になったのは】16年リオデジャネイロ大会

 リオから正式競技。距離は一般の五輪競技の半分で、スイム750メートル、バイク20キロ、ラン5キロ。座位、立位、視覚障がいの選手が参加し、クラスによって伴走者などのサポートを受けられる。

 スイムからバイク、バイクからランへと移る「トランジション」もタイムに含まれ、第4の種目とも言われる。総合力が試される競技で、一般のトライアスロン以上に選手の各種目の得意不得意が表れやすい。目まぐるしく順位が入れ替わる展開も見どころだ。

■パワーリフティング
【日本代表のリオ・パラリンピック】大堂秀樹、西崎哲男、三浦浩が出場
【正式種目になったのは】64年東京大会

 足に障がいのある選手によるベンチプレス。台に仰向けになり、持ち上げるバーベルの重さを競う。障がいの区分や程度によるクラス分けはなく、男女とも体重別10階級。

 足を床に着ける一般のベンチプレスと違い、足は台の上に置く。まず支えからバーベルを浮かして腕を伸ばし、審判の合図でバーベルを胸の上まで下ろして、再び腕を伸ばしてバーベルを押し上げる。上半身の力だけで体重の倍以上の重さを持ち上げる力の勝負が見ものだ。

■馬術
【日本代表のリオ・パラリンピック】宮路満英が出場
【正式種目になったのは】84年ニューヨーク大会

 人と馬とが一体となって演技し、その正確性や美しさを競う。

 規定演技の「チャンピオンシップ」、自分で選んだ曲に合わせて演技を組み立てる「フリースタイル」の2種目がある。選手は障がいの程度によって五つのクラスに分かれ、男女が同じステージで競うのも特徴だ。

 選手それぞれの障がいに合わせて手綱や鞍などに工夫があり、それら道具を駆使する姿や、選手が生み出す人馬一体の優雅な動きは圧巻だ。

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