■車いすバスケットボール


【日本代表のリオ・パラリンピック】男子=出場、女子=予選敗退
【正式種目になったのは】1960年ローマ大会

 試合は4ピリオド計40分。車いすを使用すること以外は、コートの広さもリングの高さも使用するボールも一般のバスケと同じ。ダブルドリブルがないなど一部を除き、ルールもほぼ同じだ。障がいの程度によって選手の持ち点が決められていて、1チーム5人の合計は14点以下でなければならない。

 車いすの幅を使ったスクリーンプレー、ジャンプができない代わりに片輪を上げて高さを出すティルティングなど、車いす競技ならではの面白さが堪能できる。

■ゴールボール
【日本代表のリオ・パラリンピック】男子=予選敗退、女子=出場
【正式種目になったのは】76年トロント大会

 視覚障がい者による対戦型チームスポーツ。ロンドンで女子日本代表が初の金メダルに輝き、リオでは連覇がかかる。

 1チームは3人。6人制バレーボールと同じ広さのコートで、鈴の入ったボールを投げ合い相手ゴールを狙う。ラインの下にひもが通され、その凹凸で自分の位置は確かめられるが、ボールの位置や相手の動きは鈴の音だけで判断しなければならない。声や音を出すと競技の妨げになるため、観客は息をひそめて見守る。その一体感も観戦の醍醐味だ。

■車いすフェンシング
【日本代表のリオ・パラリンピック】予選敗退
【正式種目になったのは】60年ローマ大会

 車輪を固定し、車いすが動かない状態で、剣で相手の上半身のみを狙うフェンシング。選手間の距離は、競技者の腕の長さに応じて調節する。

 種目には胴体のみを突くフルーレ、上半身を突くエペ、上半身を突いて斬るサーベル(男子のみ)があり、障がいの種類や程度で二つのクラスに分かれる。

 フットワークが使えない分、剣さばきの技術やスピード感が勝負の鍵を握る。一般の競技と比べて相手との距離が近く、一瞬も気を抜けない過酷な競技だ。

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