
夫や妻に内緒で、恋愛や資産運用に走る人は少なくない。“秘密”は明らかにされないほうがうまくいくのか。
神奈川県に住むカホさん(45)は、十数年前から夫から預かった家計の「ほぼすべて」を株に注ぎ込んでいる。「夫のお小遣いは月に4万円。毎月、『家計が苦しい苦しい』と言い続けているので、まさか私がルブタンの靴を買っているとは思ってもいないはずです」
カホさんは当初は自分のお小遣いで株をやっていた。不景気に伴い、夫の給料が年に200万円以上も減額になると、「株で家計を補うしかない」と奮起。切り崩した定期預金や夫から預かったボーナスなどをどんどん注ぎ込んだ。買う銘柄はNTTや東芝などの手堅い大企業が中心で、常に300万~400万円くらいを運用している。
「バイオ関連銘柄では、結構な利益が出ました。住宅ローンの繰り上げ返済もしましたよ。もちろん、私の靴や洋服も買わせてもらいましたけど(笑)」
だが、2006年にライブドアショック、08年にリーマンショックが起こり資産は目減り。夫から預かったお金のほとんどを穴埋めに使った。
「一時は、これ以上現金がないという財政難になりましたが、証券会社の貸付制度などを使って何とか乗り切りました」
本誌がアエラネットを通して行ったアンケートでも、お金絡みの秘密は多かった。