もういくつ寝ると、悠々自適~なんて歌える50代は少数派だろう。あなたのためにも、人口が減る日本のためにも、もう一仕事、ぜひ。50代の転職に必要なものを探った。
大手企業に勤める50代半ばの男性が、転職模擬面接に挑んだときのことだ。
面接官「この会社でどんな仕事をやりたいですか」
男性「部長とか、役員の仕事です」
「50代に求められるのは肩書ではなく、即戦力や適応力。理解されていない方が非常に多い」と日本マンパワーの海野寿雄キャリアコンサルティング部長は嘆く。
この「勘違い」を改めなくては、自分らしく仕事人生をまっとうすることは難しいという。
1年前、運輸会社からリストラされた男性(54)。夫婦に子どもはいないが、親の介護がのしかかる。再就職したのは流通系のコールセンターだった。