いま、“奇跡の酒蔵”と呼ばれる酒造会社が山口県岩国市の山間にある。若者の酒離れなどの影響で、日本酒の消費量がピーク時の3分の1ほどに激減する中、売り上げは5年連続前年比130%超を達成し、2010年の13億円から13年は39億円に急伸した。日本酒「獺祭(だっさい)」で知られる旭酒造だ。奇跡の裏には、社長の桜井博志(63)の信念があった。

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