「目の前の仕事を責任を持ってやってきたら肩書がついてきただけ。女性は上昇志向がそのまま出世につながるわけではなく、協調性やバランスが必要な気がします」
管理職になれば、「会社命」なマッチョ価値観の先輩が部下になることもある。年上部下との接し方については、前出のキャリアカウンセラー・藤井さんがアドバイスする。
「トップダウン型のリーダーになろうとするのではなく、みんなをつなげるハブのような存在になることが大事。部下の強みを理解して、的確に仕事を任せる。年上部下からも反感を買わず、仕事をしやすくする秘訣です」
いま注目されているのは「女神的リーダーシップ」だという。メンバーに共感を引き起こし、みんながサポートしたいと思うようなリーダー像。ナナロク女子は、強くて引っ張る従来型のリーダーになれないからと自信をなくすのではなく、新世代型リーダーを目指せばいいのだという。
●出産や育児と両立できるか
広告会社のマネジャー職のFさん(37)は上司に「寿退社」を宣言している。結婚したら契約社員になるか、退職するかのどちらかを選ぶつもり。仕事と家庭の両立は不可能だと感じているからだ。