半沢直樹、ロンブー淳……。
「内助の功」「良妻賢母」の市場価値が急上昇している。
でもそれ、「素敵な奥さんファンタジー」では?
そろそろやめませんか。
* * *
久しぶりに会った大学時代の友人たちとの飲み会は、ロンドンブーツ1号2号の田村淳(39)が結婚した話でもちきりだった。
「あんな奥さん、欲しいなあ」
参加者8人のうち7人の男性が口をそろえる。大手商社役員秘書の女性(35)は、男子会の中心で「NO」を叫んだ。
「あんな妻、実際いないから!」
絶賛された淳の結婚相手とは、家事手伝いの西村香那さん(29)。元モデルで、淳とは5年前に交際して一度は別れ、1年前に復縁したという。9月17日に放送された「ロンドンハーツ」スペシャルは、香那さんがいかに献身的で従順な女性であるかを伝えた。
■浮気されたら私も反省
淳への不満は「まったくないです」。淳の帰りが遅くても、メールも送らず起きて待っている。別れた後、淳の両親には感謝の手紙を送ったという。淳は結婚会見でこう言った。
「浮気されたら私も一緒に反省します、と話したのを聞いて、こんなデキた嫁はいないと思いました」
冒頭の飲み会で、男性陣が最も同調したのもこのセリフ。秘書の女性は反論したが一蹴された。
「わかってないな。だからオマエは結婚できないんだよ」
婚活歴5年以上。家事が苦手で、男性にロールキャベツを振る舞う前には5回練習した。
「20代は嫁力アピールに必死だったけど、頑張りすぎて疲れたから、最近は見せかけだけ。香那さんのような女性を理想に掲げられると、婚活のハードルが高くなって困るんですよね」
このところ「デキた嫁」の市場価値が急騰している。いわゆる「内助の功」や「良妻賢母」がもてはやされているのだ。
有名人の妻22人を集めた番組が24日に放送され、福岡ソフトバンクホークスを退団した斉藤和巳を支え続けたスザンヌが「アゲ妻」のグランプリを獲得。同じ「おバカタレント」だった里田まいは、東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大と結婚後、アスリート専門のフードマイスターの資格を取得。楽天を初優勝に導いたマー君の活躍の源は手料理だと話題になった。