「男の現実逃避と女の呪いによって生み出されたのが『デキた嫁』。そんな虚像は意識しなくていいんです」
個性的な淳は、個性的な女性と結婚しただけ。「半沢直樹」は単なる「時代劇」。他人やメディアが提示する生き方に自分を投影する必要はない、と深澤さん。
■努力は自分のため
3人の子育て中の主婦(32)は、「良妻賢母プレイは夫へのおもてなし」と言い切る。
深夜に帰宅する飲食店経営の夫(36)のため、献立は栄養バランスを考慮して最低5品。店に弁当も届ける。「おかみさん」がいたほうが固定客をつかめると考え、週1日は店を手伝う。
27歳の時、前の結婚生活が破綻した。元夫を立てられなかったことも一因だった。美容や接客の仕事をし、昨年再婚。仕事と同じ感覚で夫をもてなすうちに、プロ意識が芽生えてきた。
「一人で子育てしてきた苦労に比べたら、夫をコントロールするくらい何でもない。夫が倒れたら私が困るし、夫の成功は私の成功。すべての努力は最終的には自分のためです」
他人の生き方に首を突っ込まず、ありのままの自分と向き合うことで楽になれる。嫁プレ
ッシャーになんて気圧されない!
※以上の記事は10月7日号のアエラに掲載された記事「デキた嫁礼賛社会にイラッ」の全文です。当初、掲載の記事は、上記の記事の一部を抜粋したものであったため、全体の趣旨を伝えられず、誤解を生んだ恐れがあるので、改めて元記事の全文を掲載することにいたしました。
最初に掲載した記事は以下です。
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ロンブー淳の妻・香那さん、半沢の妻…今、良妻がブーム?
ドラマや芸能人の結婚などの影響で、献身的な「良い妻」への注目度が高まっている。
しかしこの良妻ブーム、単純に昔ながらの価値観への回帰、というわけではなさそうだ。
久しぶりに会った大学時代の友人たちとの飲み会は、ロンドンブーツ1号2号の田村淳(39)が結婚した話でもちきりだった。
「あんな奥さん、欲しいなあ」
参加者8人のうち7人の男性が口をそろえる。大手商社役員秘書の女性(35)は、男子会の中心で「NO」を叫んだ。
「あんな妻、実際いないから!」