青山学院大の社会情報学部が前年比117.4%と大きく増加。立教大は大学全体では前年比89.1%だったのに対し、理学部は数学科や物理学科などで増加し、前年比108.5%の伸び。「情報系人気に乗っかった」(入試広報担当者)形だ。

 対して、減少ランキング。今年最も減ったのは、中央大の国際情報学部で前年比47.6%だった。同学部は昨年新設されたばかりで、昨年は募集人員100人のところに、約6千人もの志願者が集まった。同時に新設された国際経営学部も前年比67.6%と大きく減らした。昨年の反動で減少したと思われる。

 両学部は中央大で26年ぶりに新設された目玉学部。国際情報学部のキャンパスは新宿区と好立地。今後重要度が増していく情報分野の法律問題などを学ぶ。国際経営学部は7割以上の授業が英語・中国語で行われており、海外留学が必須など、魅力的なカリキュラムを用意している。入学企画課の担当者はこう言う。

「減少は想定内。久しぶりに作った学部ということで注目を浴び、昨年は志願者が集まった。初年度に志願者が集まり、2年目に大きく減ることはよくあること。新しいことに挑戦しようという学生が集まっており、今年も優秀な学生が志願してくれたと見ている」

 立教大コミュニティ福祉学部が前年比59.1%、法政大キャリアデザイン学部が76.0%と大きく減らした。両学部とも昨年は入試倍率が高く、その影響で今年は減らしたと見られる。

 分野別に見てみると、近年人気が上昇していた国際系の学部で減少が目立つ。駿台教育研究所進学情報事業部の石原賢一部長は「人気の過熱は沈静化してきていますね」と見る。

 青山学院大地球社会共生学部が前年比65.1%、立教大異文化コミュニケーション学部が73.0%、学習院大国際社会科学部が81.2%だった。ランキングには出てこないが、青山学院大国際政治経済学部が87.6%、法政大グローバル教養学部が89.2%と軒並み減少している。

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