放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は老舗旅館『歌藤』の「葛湯」。
【写真】プレーンだけじゃない!おしるこや抹茶など6種類の味が楽しめる『歌藤』の「葛湯」がこちら
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冬の朝、起き抜けに最初に飲むものといったら、なんだろう。
まずはコップ一杯の水を飲むという方は多いだろうが、健康番組などでさんざん言われているのは、その前にハミガキをしたり、口中をすすぐのが大事だということ。起床してすぐの口の中は雑菌まみれだからだという。
そして、その水だが、この数年、キンキンに冷えているものより「白湯」がブームになっている。意外にも流行らせたのは若いモデルや女優たちで、これまた流行の“腸活”にも繋がるとのこと。彼女たちは飲む量もハンパなくて、「1日2リットル」は常識で、「3リットル」を目標にしている人たちも多い。特に午前中にたくさん飲むと代謝がアップすると言われている。あるトップモデルは、その目標を冷蔵庫の扉に貼っていると言っていた。
では、その次に飲むものは何なのか。
この時期、早朝番組の女性デスクが、熱湯を入れたポットと共に用意するのはスティックコーヒーや紅茶のティーバッグ。さらには、昆布茶、フリーズドライの味噌汁などである。
そんななか、「いいモノを見つけた」と、まさに流行り始めているのが、奈良県は吉野町の旅館『歌藤(かとう)』の葛湯だ。
『歌藤』は、世界遺産の「吉野山」に囲まれた人気の宿。物販にも力を入れており、物産展や道の駅で人気商品となっている「葛餅」、そして「葛湯」が宿泊客からはもちろん、お取り寄せとしても人気を博している。