京之介が臨む全日本新人王決定戦は、東京・後楽園ホールで各階級の「東軍代表」と「西軍代表」が対戦する。今年で66回の歴史を誇る大会だ。

「新人王は最初に目指すタイトルで、“チャンピオンの登竜門”とも言われます。勝ち抜いていけば名声も上がり、スター選手への道もひらける。トーナメントなので、どんな相手と対戦するのかはわかりません。そういうリスクもある中で勝ち抜くということが評価につながります」(前田さん)

 フェザー級の京之介の相手は、西軍代表の前田稔輝(じんき、グリーンツダ)。大阪商業大2年時に日本拳法で学生チャンピオンになるという異色のキャリアの強敵だ。

「京之介選手にはレベルの高い試合を期待したいです。新人王になったら、自動的に全日本ランキングに入ります。いろいろなトーナメントに出て、相手を選ばない試合で勝ってランキングを上げ、チャンピオンを目指してほしい」(同)

 亀田ファミリーの期待の新星がどう輝くか。注目の一戦が近づく。

(本誌・緒方麦)
※週刊朝日オンライン限定記事