

丸山茂樹氏は、国内ツアーでの藤田寛之選手の健闘ぶり、自身も出場経験がある大学生ゴルフ「信夫杯」について語る。
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国内男子ツアーの「マイナビABC選手権」(10月31日~11月3日、兵庫・ABCGC)で、僕と同学年の藤田寛之(50)が4位タイに入りました。50代での初優勝は逃しましたけど、「もしかしたら」と思えるところでプレーできてるだけでもすごいと思いますね。
体のあちこちに痛みが出てるみたいですけど、そこはね、年齢は隠せないところがありますから。ある程度のことは、つきあいながらやっていかなくちゃしょうがないんでしょうね。
僕が日大で、藤田が専修大で、学生時代から知ってますよ。彼は静かなタイプでね。昔からそんなに深く交流はしてないんですけど、ともに長らくゴルフ界を歩んできてるんでね。
藤田はどちらかというと大器晩成型ですよね。20代でプロになって、何とか優勝カップを手にして、クラブの進化とともに、徐々に徐々に力をつけてきて、30代の中盤~後半で自分の思うような形になっていった。それでいまだに第一線の現場でしっかりとプレーできてるっていうのは、ずっと努力を惜しまずやってきたからこそだと思いますよね。
これも同世代の話題なんですが、11月3日付の世界ランキングで、フィル・ミケルソン(49)が51位に落ちました。彼がトップ50から外れたのはなんと、1993年以来26年ぶりなんですってね。
とんでもないですよね。四半世紀ですから。この記録は、ほぼ破られることがないんじゃないでしょうか。あのタイガー・ウッズ(43)でさえ、ここまで維持できなかったですからね。どんな形であれ、フィルはずっとゴルフ界に存在感を示してますからね。
誰もが認める「スーパー2番手」だと思います。タイガーがいる限り、1番手にはなれないんですけどね。その代わり絶対であり、不動のスーパー2番手ですよ。世界中の誰もが認めますよ。世界のスーパー2番手です。