ひとつには、ボストンの高校から、ハーバード大学へ進学するなど、米国で生活した来歴が影響している。
「米国での生活が長い雅子さまの英語は、フレンドリーで相手をリラックスさせる話し方。上品なイギリス英語を使う上皇后さまとは対照的です。天皇と皇后相手に緊張していた国賓や賓客も、それで打ち解けて盛り上がるのでしょう」(前出の皇室ジャーナリスト)
一方、上皇ご夫妻は、上皇さまの脳貧血、美智子さまの不整脈が確認されたものの、比較的元気なご様子だ。コンサートなどにも出かけ、7月末には、わずかな日数だったが、那須御用邸で静養した。だが、当初夏と見られていた引っ越しはなかなか進まない。
「平成の31年間は、目の回るような忙しさで活動なさっていたので、お荷物の量も膨大なのですが、仕分けは、ご本人でなければ決められないものがほとんどです。ですが、整理する書物をつい眺めたり、見返してしまったりすることもあるそうです」(事情に詳しい関係者)
酷暑の夏だけに、引っ越しの整理が、お体の負担にならないように、と周囲では気をもんでいるという。(本誌・永井貴子)
※週刊朝日 2019年8月16日‐23日合併号
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