「U.S.A.」の大ヒットで再ブレークを果たした歌手グループ・DA PUMPで、リーダー兼ボーカルを務めるISSAさん。人気絶頂を極めた後、度重なるメンバーの脱退、日の目を見ない期間の無料ライブ……など、酸いも甘いも体験してきました。作家の林真理子さんがISSAさんの今に迫ります。
* * *
林:メンバーがいろいろ代わったりして、「U.S.A.」の大ヒットで“久々のカムバック”と言われましたけど、元のメンバーはISSAさんだけでしょう。
ISSA:そうですね。ほかに何かできる才能があるなら、そっちに行ってたかもしれないですけど、歌とダンス以外にやれることもないので、愚直にただただ続けてきたという。
林:ショッピングモールでも歌って踊ってたって本当ですか。
ISSA:しばらく続けてました。そこでいろんな人に聴いていただいたり見ていただく機会が増えて、おととしぐらいから少しずつ小さいところで自分たち単独のライブをやらせてもらって。
林:ショッピングモールに来るお母さんたちって、20年前にISSAさんを見ていた人たちですよね。そういう人たちが応援してくださったわけですね。
ISSA:ですね。そのお子さんが見たり聴いたりしてくれて、だんだん膨らんでいった感じがあります。
林:テレビ局の人って、売れてくると態度が変わったりしません?
ISSA:昔、4人でやってたころに一通りの波は経験させてもらったので、この2、3年、いろんな番組に出ると、当時いちばん下だった子たちが成長してて、旧友に会うような感じですね。「まだやってたんだ」という会話も多くて、それもあっていろいろやらせてもらうことがあったと思うので、うれしい限りです。
林:秋には全国ツアーがあるそうですね。何カ所ぐらい回るんですか。
ISSA:15カ所、20公演ですね。10月19日から12月23日まで。いつの間にかいろんな人たちに見ていただいて、いろんなところに呼んでもらえる機会が増えたという感じですね。全国を回れるって本当にありがたいことです。