3年ぶりのツアー優勝を果たした石川遼選手。丸山茂樹さんは、その成長を語る。
【写真】タイガーばりの歓喜!優勝を果たした石川遼選手の表情がこちら
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テレビ解説のお仕事で、国内メジャーの「日本プロ選手権」(7月5~7日、鹿児島・いぶすきGC)を見てきました。石川遼(27)が3年ぶりのツアー優勝を果たしました。
本人の勝ちたいという強い気持ちだったり、勝負に対する「このワンチャンスをものにしたい」という気持ちだったり、集中力だったり。そういう部分で、誰よりも勝ってたっていうのは間違いないですね。
あとは、遼のいいプレーももちろん目立ったんですけど、もうちょっとね、若手がしっかりしなくちゃいけないのかな、という気もしますね。みんなもったいないプレーが多すぎます。一つひとつのプレーを見れば、あれだけできる、あれだけ打てるのに……。遼にプレーオフで負けた韓国の黄重坤(ハンジュンゴン・27)もそうですけど、もったいないですよね。すべてが。
遼みたいに、勝つためにこのホールをどう攻略するかっていう気持ちを、もう少し高めないといけないですね。以前は遼もどこでもドライバーを打ったり、どこでも無理に攻めたりってところがあったんですけど、そういう贅肉(ぜいにく)もとれてきたんですね。自分自身としっかり向き合うようなコースマネジメントがうまくできてる気がしますし、そういう意味では、ほかの若手も早くそういうところに気づいてほしい。ムダをなくすっていう努力をしないといけないですね。