室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中
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イラスト/小田原ドラゴン
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 作家・室井佑月氏は、忖度が横行するこの国のあり方について、民主主義とはいえないと苦言を呈する。

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 関門海峡を結ぶ「下関北九州道路」事業をめぐり、塚田一郎・前国土交通副大臣が、安倍晋三首相と麻生太郎副総理の意向を「忖度した」と発言した問題。塚田氏が責任を取って辞任した。えっ、それで終わり?

 塚田氏は北九州市の集会で、吉田博美自民党参院幹事長から「塚田、わかってるな、これは総理と副総理の地元事業なんだよ」「俺がなんで来たかわかる?」といわれたとして、「国直轄の調査に引き上げた。私が忖度した」といったんだ。

 吉田参院幹事長に同行していたのが大家敏志・参院議員。福岡県の政治家だ。

 実際、大家氏は昨年の10月25日、吉田参院幹事長と一緒に、安倍首相と首相官邸で面会した。そのときのことを自分のFacebookやブログに、こう書いている。

「山口県下関市のご出身である安倍総理からは『早期建設に向けた活動をしっかりと取り組むように』とお言葉を頂きました」

 この大家議員は、昨年おこなわれた北九州市での講演で、「総理と副総理の地元なので、2人がやるとぐちゃぐちゃ言われるから、参議院の吉田博美幹事長を引っ張り出した」といっていた。

 これで、森友や加計や勤労統計調査手法変更問題でうっすらと見えてきた“ワル”の構図がはっきりした。しかも、これまでそんなもんはない、といってきたワル側が失敗し、自らその姿をさらした形。

 新聞報道などを簡単な言葉にしていえば──安倍首相、麻生副総理が自分の地元に道路を造りたがった。これまでもその案はでてきたが、その道路を造るには2千億円から2700億円もの費用がかかり、絶対に必要なものではないと判断され、凍結されてきた。

 が、今は安倍政権。私が国家という安倍氏がトップ。なぜ私が望む道路が造れない?ってとこだろう。

『私が国家』の御大将が家来Aと家来Bに道路が欲しい旨を伝えた。家来BはそのことをFacebookやブログに書き、家来Aはそのまた家来のCに伝えた。

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室井佑月

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室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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