放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は「精子検査」について。
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人間ドックに行ってきました。僕は30代後半から人間ドックに毎年行き始めて、厄年を超えてからは10カ月に一度、通ってます。なんで10カ月に1回かと言うと、先輩の作家さんが人間ドックで大腸検査したらポリープが見つかり、それが結構状態が良くなかった。あと半年たってたら、悪性の腫瘍、つまりがんになっていた可能性もあったと言われたのだとか。それを聞いて「怖い」と思いました。だって検査が半年後だったら悪性になっていたかもしれないんですよ。その話を聞いて、40代になり、1年に一度じゃダメだなと思いました。半年に一度だとすぐ来てしまうので、10カ月に一度。これでもし早期発見できなかったら「仕方ない」と思うしかない。10カ月に一度の人間ドックですが、45歳を過ぎてから、今回で3回目。45歳超えると、ドックを受けるたびに毎回、悪いところが増えていく。
「経過観察」が増えていくのです。毎回「経過観察」と書いてあると油断しがちですが、先日、僕と同じ年の男性に聞いた話。毎年人間ドックで肺の「経過観察」になってたのですが、ある年のドックで、悪性の腫瘍、つまりがんになったのだとか。「経過観察」って本当に観察する気持ちを持ち、「覚悟」も必要なのだなと思いました。
僕は今回、今まで注意されなかった動脈硬化とか血圧とかを指摘されました。確かに太ったし。この10カ月で悪いところが増えたので、本格的に生活改善をしようと思いました。
今回の検査から骨密度の検査と、膀胱のエコー検査も増えました。「膀胱のエコー検査でなにがわかるんですか?」と聞いたら、「膀胱のがんとか」と言われ、「あ、聞いたことある! 膀胱がん」と。当たり前ですが、がんは体のどこにでもできるんですよね。
いろんなリクエストを受けて、検査の項目も増えていくと思うのですが、やはり改めて思います。人間ドックに精子検査を!と。