「油そば」とは、卓上のラー油と酢を回しかけ、どんぶりの底に隠されたタレと油、具材を麺に絡めて食べる汁なし麺だ。同店のそばは油っぽさがなく、塩分もカロリーも控えめ。女性にも人気が高い。弾力のある太麺に、うまみが凝縮した自家製ダレと太白ゴマ油がバランスよくなじみ、ほぐしたチャーシューもうまさを後押し。温玉やバターなどのトッピングを追加し、自分好みにカスタマイズするのも楽しい。子供盛500円、並盛750円。税込み (撮影/倉田貴志)
東京都目黒区中町1-1-1(営)11:00~15:00 L.O.17:00~22:30L.O.(休)なし (撮影/倉田貴志)
著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回はタレント・松本伊代さんの「麺屋 東京かとむら」の「油そば」だ。
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ここは最初、長男にすすめられたお店。「油そば」って聞いて、こってり系なのかな?と。でも家族4人で行ってみたところ、想像以上にあっさりとした味付けでびっくり。ヒロミさんも気に入って、それ以来、思い立っては伺うようになりました。
ヒロミさんはいつも大盛りを注文。私は小ぶりの「子供盛り」。たっぷりのもやしをトッピングするので、満足感はあります。まずはラー油やお酢を加えず、底から麺ダレと油をすくって混ぜていただきます。コクのあるタレとシャキシャキのもやしが麺に絡んで、これだけでも十分においしい。チャーシューもほぐしてあるから麺と相性が良くて。そのあとお酢を足し、締めにラー油を少し足して3段階で楽しみます。自分好みに味に変化がつけられるのがいいですね。汁なしでカロリーが控えめなのも嬉しいところです。
慌ただしい日々のなかでも、たまに顔を合わせて家族でおいしいものを食べに行く。これがわが家流の絶好のコミュニケーションとなっています。
(取材・文/今中るみこ)
「麺屋 東京かとむら」東京都目黒区中町1‐1‐1/営業時間:11:00~15:00L.O. 17:00~22:30L.O./定休日:なし
※週刊朝日 2019年2月15日号