徐々に順位を上げてきたのが6位の福岡工業大だ。志願者数は12年連続で増加。九州圏の理系大学で根強い人気を集めてきたのは福岡大だが、近年は福岡工業大を選択する学生も少なくない。
同大の担当者は「自分で考えて行動できる人材が輩出していることが評価されてきている」とみている。全科目のうち8割以上がグループワークや対話を重視するアクティブラーニングで、専門の教員を配置し、主体性や協調性が身につくことで、企業が求める人材となって卒業する確率が高いという。
また、1年次からキャリア教育に力を入れ、就職支援も手厚い。学内企業説明会は年4回以上開かれ、参加企業は900社にも及ぶ。学科ごとに就職相談の担当者がいて、求人紹介や悩み相談をはじめ、履歴書の添削、模擬面接にも対応する手厚さだ。
「就職希望者のほぼ全員が就職できている。マナーを学んだ学生は、校内ですれ違うとあいさつを欠かさず、企業からの評判もいい」(担当者)
【学長からの評価】2016
順位 大学 人
1 金沢工業大 69
2 国際教養大 64
3 国際基督教大 40
4 東京工業大 27
5 共愛学園前橋国際大 26
6 立教大 21
7 立命館アジア太平洋大 20
8 近畿大 16
9 立命館大 15
10 愛媛大 14
上智大 14
【同】2006
順位 大学 人
1 金沢工業大 119
2 国際基督教大 83
3 立命館大 67
4 桜美林大 32
5 慶應義塾大 31
6 立教大 30
7 立命館アジア太平洋大 24
8 岡山大 21
9 東京大 19
10 早稲田大 18
【同】1996
順位 大学 人
1 慶應義塾大 51
2 立命館大 50
3 慶應義塾大(湘南藤沢) 33
4 東京大 19
5 京都大 18
6 多摩大 16
7 上智大 13
国際基督教大 13
9 早稲田大 11
筑波大 11
「大学ランキング」から作成。「教育分野で評価する大学」を各大学の学長に尋ね、集計した。回答数は16年は532、06年は400、96年は248。
(本誌・吉崎洋夫、取材協力・大学ランキング)
※週刊朝日 2019年1月25日号より抜粋
悠仁さまが合格した筑波大ってどんな大学? 『大学ランキング』にみる筑波大の実力