

ゴルファーの丸山茂樹氏は、年間たった1勝で賞金王に輝いた今平周吾選手について語る。
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少し前の話になっちゃいますけど、今平周吾(26)が初の賞金王に輝きました。年間1勝での賞金王は1976年の青木功さん(76)以来で国内男子ツアー史上2人目だそうですね。
1年間「安定の神様」っていう感じで好不調の波がなく、結果を残せたことが大きいと思いますし、いまは試合数も少ないですからね。1勝でも、安定感のある選手にはなかなか勝てないと思いますね。3、4回勝つことが望ましいという感じでおっしゃってる方もいますけど、そうとも限らないのかなと。常に上位にいて存在感を示すという意味では、今平はよくやったと思いますけどね。
24試合に出てトップ10が14回ですか。すごいですよ。立派だと思います。世界ランキング50位に届かなかったのが、ちょっと残念でした。そこはやっぱり、上位にいるだけだと厳しいですね。もう彼も26ですから、まあ大学を出てから4、5回は勝っててもよかった気がします。それで安定したゴルフをしてると50位以内に残れて、マスターズだなんだというところにつながってきますから。そうやってアメリカにも出て行けばいいと思います。年末のランキングで50位以内ならOKなので、今平はインドネシアなんかにも行って、最後まで挑戦してますね。