「ハタイクリニック」(東京都目黒区)の西脇俊二院長は、漢方医学などを用いて治療を行う。中でも「断糖食事療法」は、「あらゆる病気の予防になる」(西脇院長)という。

 糖を断つことで、消化力が上がり、免疫細胞が有効に働くからだという。

 西脇院長が提案する、免疫力を上げる生活習慣とは。

1.糖を断つ(断糖)
2.リラックスした生活
3.基礎体温を36.5度以上に

 大きなストレスを我慢してまでの断糖は勧めないが、基礎体温を上げる努力はしよう。そのためには良質なたんぱく質をしっかりとり、筋トレをして有酸素運動を行うことだという。

「有酸素運動を3カ月続けるだけで末梢の低体温は改善します」(同)

「渋谷塚田クリニック」(東京都渋谷区)の塚田博院長は、大学病院の放射線科専門医から一転、一人ひとりが持つ自己治癒力を引き出す治療を提供するために10年前にクリニックを開業した人物だ。薬だけに頼らない医療を目指す。患者の大半ががん患者という。

「診ていると、夫婦や親子など身近な人に問題を抱えて我慢や非難をしている人や、自分自身を責める人、自分か他人を『攻撃する』人が多い。その生き方が、体の免疫力を落とし、病気につながるという印象を受けます」

 病気になっても、がんで余命宣告されても、あるがままを受け入れ、自分や周囲を愛せる人は病にも打ち克つ強さがあるという。

 塚田院長が勧める免活習慣は以下の五つだ。

1.ビタミンDを摂取
 骨粗しょう症や筋力維持に有効とされる「ビタミンD」だが、最新の研究で、ビタミンDを日々適切に摂取することで、免疫機能が向上するだけでなく、心血管疾患や、喘息、がん、結核などに有効と明らかになった。さらに季節性のインフルエンザ(A型)の感染に関する調査では、ビタミンDを十分に摂取している人ほど発症リスクが下がるという結果が発表されている。きくらげや干しシイタケなどのきのこ類や、しらす、鮭、イワシなどを積極的にとろう。

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