2.腸内環境を整える
腸内には体内の免疫細胞の70%が集まっており、腸内の微生物が免疫反応を操るというのはもはや多くの人が知るところだ。腸活がまず大事だが、「私が勧めるのは、『GCSフリー』です。グルテン(小麦)、カゼイン(乳製品のたんぱく)、シュガー(砂糖)はやめることです。これらが腸の粘膜を傷つけることがあるからです。その結果、代謝が悪くなり、免疫力が低下します」。
3.アルカリ性の水を飲む
現代の食は酸に傾いたものが多いので、アルカリ性の水を飲むのが良いという。
「先に紹介したGCS食品は、酸性食品なのです。ですので、±0にするためにも、アルカリ性の水を飲んでほしい」
4.入浴などで体を温める
ミネラルが豊富な入浴剤を浴槽に入れたり、足湯や湯たんぽで体を温める。
5.好きなことをやる
楽しみながら好きなことをすることだ。
「日常の中で、楽しみを見つけ、あぁ、今日はお茶が飲めた、ありがたいなぁ、太陽が望めた、ありがたいなぁ、というように。いつもそういう気持ちでいられたら最高ですね。それが一番安上がりで、一番免疫力が上がる方法です」
最後に「免疫力をアップさせる最強食材」を紹介しよう。教えてくれたのは、日本食普及の親善大使で、医学博士の服部幸應さん。日本の学校教育に「食育」を取り入れた、熱意にあふれた人だ。
服部さんによると、免疫力を高めるために必要なのは、腸内環境を整える「ヨーグルト」「食物繊維」「オリゴ糖」だという。乳酸菌は、胃酸が弱くなっている食後にとるのがよいそうだ。食材の中でも、納豆は優等生。
「すべての菌の中でも納豆菌は、最強。積極的にとりましょう」
食物繊維が豊富な食材は、根菜類、海藻類、きのこ類だ。中でも、まいたけがチャンピオン級。迷わず「まいたけ」を買おう。
「きのこ類の中でもまいたけは、リンパ球を活性化させる働きがあるβグルカンが豊富です。昆布もわかめもザクザクとりましょう。ニンニクやニラも免疫力をアップさせます。おすすめは、レンコンをゆで、ミキサーにかけ、ドロドロにして飲むこと。ジュース感覚で飲めますよ。砂糖を入れてもいいですね」