

材料(1人分)
鶏もも肉 60g、塩 少々、こしょう 少々、しめじ 1/2パック、まいたけ 1/2パック、人参 1/10本、しょうゆ 小さじ1、オイスターソース 小さじ1、サラダ油 小さじ1、万能ねぎ(小口切り) 大さじ1
作り方
(1)鶏肉は1.5センチメートル角の角切りにして、塩、こしょうをふる。
(2)しめじ、まいたけはほぐす。
(3)人参はいちょう切り、万能ねぎは小口切りにする。
(4)しょうゆとオイスターソースを混ぜておく。
(5)フライパンにサラダ油を入れて熱し、鶏肉を入れて炒め、火が通ったら人参を加えさらに炒める。
(6)しめじ、まいたけを加えて炒め、やわらかくなってきたら(4)の調味料を入れて全体に絡める。
(7)器に盛って万能ねぎをちらす。
(栄養上の特徴)
■しめじ、まいたけのβグルカンにより免疫力を高められる。
■鶏肉から免疫細胞の構成成分であるたんぱく質が摂取できる。
■万能ねぎの硫化アリルは免疫力を高める。
(栄養価)
エネルギー193キロカロリー 食物繊維4.2g 食塩相当量1.7g
健康を保つ要因のひとつに挙げられる「免疫力」。寒くなり、風邪やインフルエンザが流行るこの時期こそ、免疫力を低下させないようにしたいもの。そこで厳しい冬を乗り越えるため、免疫力を上げる「免活」のノウハウを専門家が解説した。
「病は気から」は単なる迷信ではない。
「いつも幸せを感じられている人は免疫力が高いと思います」
こう話すのは東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科教授で、東洋医学研究所附属クリニックの川嶋朗医師だ。自然医療に関する著書も多く、QOD(クオリティー・オブ・デス=死の質)の充実を提案する医師だ。
以前こんな患者がいたという。
「食道がんでした。肝臓に多発転移があって、余命6カ月と宣告され、実際に6カ月で亡くなった。しかし、病理解剖をしてみると、食道がんは治っていて、転移といわれていたものも全部良性でした」
その患者はそれなのに、どうして亡くなったのか。
「気持ちで人は亡くなるし、その逆もあるということ」
川嶋教授の元を訪れる患者は、がんや鬱病が多い。
あるとき、同じタイミングで、ステージ4の肺がん患者がそれぞれ奥さんとともにやってきたという。一方は、診察中に「お前は黙ってろ」と妻の助言を遮る頑固な夫。もう一方は夫婦仲睦まじく、「なんでがんになってしまったんでしょうねぇ」と穏やかに現実を受け入れていた。同じ余命3カ月であったのにかかわらず、一方は、通院10日後に亡くなってしまった。仲良し夫妻は1年経った今も、元気だという。
川嶋教授が勧める病気にならない体作りは、体を温めることだ。
「とにかく冷えを治すことが大事。冷えを治すだけで免疫力が上がります。ぬるいお風呂にゆっくり浸かること。今の季節はキムチ鍋もいい。きのこ類をたくさん入れて体を温めましょう」
おすすめの温活グッズは「湯たんぽ」と「ドライヤー」。
体の不調箇所や冷えが気になる部分にドライヤーを当てるだけで、ツボに熱刺激が与えられ、お灸効果が期待できるという。ただ、くれぐれも熱いのを我慢して続けないように。