――お話ししていると、今の望結さんの精神的な強さが伝わってきます。

 西日本選手権(11月1~4日、名古屋市)のとき、いつも取材してくださる記者の方から「話し方が変わった」と言われて、うれしかったです。考え方が変わったことが、言葉や態度に表れているんだと思います。自分に嘘はつきたくない。正直な気持ちをみなさんに伝えた上で、応援していただきたいんです。そして見ている方の心に残るような演技ができたらと思います。

――姉の真凜さんは、今シーズンの望結さんの活躍について何と?

 姉とはスケートの話、まったくしないですね。西日本選手権のときにも、「ナイス!」というメールが来たので、「イエーイ」って返しただけで(笑)。でも、「ここはこう思っているだろうな」というのは、お互いに通じていると思います。姉は憧れの存在であり目標の選手ですが、強くなるためにはただ追いかけているだけではいけないとも思っています。

――12月15日からの公演「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド」の応援サポーターでもありますが、クリスマスの思い出は?

 お仕事していることが多かったのですが、お休みがあればフィギュアの全日本選手権を見に行っていました。兄と姉が出場するので。それから、毎年妹と一緒にサンタさんへ手紙を書いています。どんなプレゼントにしようか、考えながら書くのは楽しいです。今年も書くと思いますが、今は試合のことで頭がいっぱいで、何をお願いするのかは試合が終わってから、ゆっくり考えたいと思います。(本誌・野村美絵)

※週刊朝日2018年12月7日号

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