28日に公表された「Sexy Zone」の松島聡さんによる直筆メッセージが添えられた書面(c)朝日新聞社
28日に公表された「Sexy Zone」の松島聡さんによる直筆メッセージが添えられた書面(c)朝日新聞社
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 人気アイドルグループ「Sexy Zone」の松島聡さん(21)が、病気の療養のために一定期間の活動を休止することを28日、所属するジャニーズ事務所が発表した。

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「診断結果は突発性パニック障害です」

 松島さんによる直筆のメッセージが添えられた書面には、しっかりとした字でこう記されていた。約1年前から体調を崩していたものの、この1カ月前に症状が悪化。病院で受診したところ、突発性パニック障害と診断されたことを明かした。診断結果に不安は拭えなかったようで、書面でこう吐露している。

「病名もですが、自分のこの状況に正直、大変戸惑いショックを受けております」

 年末のNHK紅白歌合戦にも6年連続で出場を決めていただけに、戸惑いを隠さない。10月末には、同じジャニーズ事務所に所属する人気グループ「King & Prince」の岩橋玄樹さん(21)も「パニック障害」を患っていることを公表したばかりだった。岩橋さん同様、松島さんも今後は治療に専念するという。

「パニック障害」は決して珍しい病気ではない。

 20代を中心に若年層に多く、約10年前には日本人の2~3%が罹患。近年は増加傾向にあるとみられている。満員電車やショッピング街などの混み合う場所で発症することがあり、前ぶれなく、突然胸が痛くなったり、呼吸困難や激しい動悸を伴う。症状が心臓疾患や過呼吸症候群などに似ているため、誤解されやすい。ここでは、パニック障害の症状について解説する。

*  *  *

 東京都に住む小山里香さん(仮名・22歳)は、2010 年の7月、次のような症状に襲われた。

「通勤のため家を出たところで、心臓がドキドキして呼吸が乱れて苦しくなり、その場に座り込んでしまいました。大学受験のときにも一度同じ症状がありましたが、そのとき受診した医師からはとくに病名は告げられず、精神安定剤を処方され、受験が終わると症状も治まりました。しかし今回は発作が数日間隔で起き、『死んでしまうのではないか』と恐ろしかったです」

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症状が心臓疾患に似ている