

丸山茂樹氏は、プロゴルファー・今平周吾選手の勝因を分析する。
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テレビのお仕事で国内男子ツアーの「ブリヂストンオープン」(10月18~21日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦)へ行ってきました。今平周吾(26)の逆転優勝。去年の関西オープンに続くツアー2勝目でした。今年は賞金ランクの1位を走りながら優勝できずにいたので、ホッとしたでしょうね。
目の前で彼のプレーを見てると、以前から「ここを直した方がいいな」とか「ここはもうちょっと成長できたらいいのにな」と感じてた部分が改善されてましたね。そこもいい結果に結びついた要因じゃないかなと思います。
僕が今平に関して気になってたのは、アプローチの振り切りですね。本人にも「しっかりとインパクトを迎えてフィニッシュした方がいい。緩めない方がいいよ」って伝えてました。パターも同じことだったんですよね。その二つが彼のウィークポイントだったと思ってるんですけど、そこが改善されていいショットを打ててたので、「ああ、だいぶ成長してるな」と。
弱点に気を付けるようになって練習をし始めても、やっぱり3カ月とか半年はかかる。そういうプロセスを経て、秋のこの一番いいときに結果がドーンと出たんじゃないかというのが僕の感想ですね。
振り切りの部分が緩むってのは、やっぱり自信のなさから来ると思うんです。でも、どうせ寄らないんだったら、しっかり振って寄らないなら納得もいくけど、緩んだスイングで寄らないのは悔しいじゃないですか。納得できる振り切り方をしようよ、ということですね。自分自身に「やった」という自覚があれば、外れてもいいじゃないですか。パットでちょっとしたラインの違いとか、ちょっとしたタッチの違いは誰にでもありますよ。それでも自分が思い切ってストロークできたんなら、また自信持っていこうよ、と。躊躇(ちゅうちょ)したんなら、ダメじゃないですか。それは後悔につながるんで。あそこでああすればよかったと思わないプレーを続けるのが、優勝への近道だと思いますね。