

プロゴルファーの丸山茂樹氏が、タイガー・ウッズ選手の久しぶりの優勝に喜びの声を上げ、最多勝更新に期待する。
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いやあ、やりましたねえー。タイガー・ウッズ(米、42)が5年ぶりに米PGAツアーで優勝ですよ! 今シーズン最終戦の「ツアー選手権」(9月20~23日、米ジョージア州アトランタのイーストレークGC)で、初日からトップを譲らない完全優勝。ついにツアー80勝目を飾りました。
メジャーを勝つにはタイガーにとっての好条件がいくつも重ならないと厳しいと思ってましたけど、今シーズンはこの試合前までにトップ10が6回ですから、大きなタイトルがかかってなけりゃチャンスがあると思ってました。だけど、ほんとにこうやって優勝してしまうってのはもう、すごいって言葉しか出てこないですね。よくぞあそこまで自分のゴルフを立ち直らせて、メンタルのバランスもうまくとって、優勝に結びつけたなと。そこにすごさを感じましたよね。
みなさん、テレビとか写真でご覧になったかもしれないんですけど、最終18番はフェアウエーがギャラリーに開放されて、タイガーの後ろには人、人、人ですごいことになってました。PGAツアーではああやって開放するんですけど、今回はタイガーの優勝を願うギャラリーの数が尋常じゃないから、あのシーンの迫力が違います。すごみがありました。
日本のスポーツ新聞のほとんどがこの復活優勝を1面で扱ってました。そりゃもうゴルフ界の神様ですから、1面でないと悲しくなっちゃいますよ。僕は幸せなことに、アメリカで回ってたときにタイガーと一緒でした。レベルがあまりにも違いましたけど、目の前で彼のすごさをずっと見てきた一人として、この優勝は非常に感極まるものがありますよね。ちょっと特別な感じがありました。