昨季は日本代表の活動やけがによる休養があり、実質3カ月ほどしかチームに合流できませんでした。ただ、そのなかでとても素晴らしい仕事をしてくれたと思っています。もちろん、彼の持っている力の最大限とまでは言えませんが、ある程度のレベルまでは引き出せたかな、と。彼の能力をピークに持っていくためには、継続的に一緒に練習する時間が必要です。

──パワーアップした馬場選手、そしてA東京のプレーを見るのが楽しみです。一方で、連覇を狙うには多くのライバルがいます。Bリーグ全体のレベルは、少しずつ上がってきていると感じますか。

　少しどころか、相当レベルが上がっています。多くの強豪チームがあり、昨季も何試合かは非常に高いレベルに達していました。千葉や川崎、琉球、栃木。比江島慎（ブリスベン・ブレッツ）や橋本竜馬（琉球）らメイン選手が移籍したとはいえ、三河も依然として強敵です。名古屋DやSR渋谷も、勝つことは簡単ではありません。

　開幕前の段階では、私たちにアドバンテージがあるように見えるかもしれない。ただ、Bリーグのシーズンはとても長く、4月までマラソンのような道のりです。強豪チームにいかに食らいついていくか。一戦一戦、学びながら勝利を積み重ねていかなければならないと思っています。

（聞き手／朝日新聞スポーツ部・松本麻美）

※週刊朝日 　2018年10月5日号

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