![ルカ・パヴィチェヴィッチHC(撮影/岡田晃奈)](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/c/e/682mw/img_cea7404e3d283d1a2128da94b8728a8150290.jpg)
![ファイナルで千葉ジェッツを破って初優勝を遂げたA東京のメンバー(撮影/馬場岳人)](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/4/6/620mw/img_460f2006371618971b4026e1557787dc81049.jpg)
3季目を迎える男子プロバスケットボールのBリーグ。1部リーグのB1が10月4日に開幕する。年を追うごとにリーグ全体のレベルが底上げされ、今季も各地で激戦が予想される。そのなかで優勝候補の筆頭を走るのが、昨季王者のアルバルク東京(A東京)だ。日本代表選手らタレントぞろいの選手を率いるのは、リーグきっての「厳しさ」で知られるルカ・パヴィチェヴィッチ・ヘッドコーチ(HC)。彼が見据える連覇への道を聞いた。
【ファイナルで千葉ジェッツを破って初優勝を遂げたA東京のメンバー】
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──昨季はHCの交代や大幅な選手の入れ替えからのスタートでしたが、決勝は完成度の高いプレーで初優勝を勝ち取りました。今季はパヴィチェヴィッチHCが継続指揮を執るうえに、主力選手の多くも残留。さらに成熟したバスケットが見られるのではと、期待が高まります。
昨年に比べて、チームのコンディションは高いレベルからスタートできています。技術的な部分も昨年より一つ上の段階です。もちろん、昨季の決勝の時期に比べたら落ちますが、同じ土台を出発点にできることは大きいです。夏は基礎から始動しましたが、シーズン中の状態に戻すスピードは早くなっています。
──王者になったことで、選手の意識に変化はありましたか。
それは選手によって異なると感じています。優勝を気持ちよく感じることは悪いことではありませんが、それが甘えというか、少し気の緩みになっている選手もいます。すると、やはりパフォーマンスが落ちる。私のHCとしての仕事は、昨季なぜあそこまで伸びたかということを忘れさせないことです。そこに気づくよう指導しています。
──やはり多くの人が評しているとおり、パヴィチェヴィッチHCは「厳しい」ですね。
難しいところです。アメとむちじゃないですけども、少しは褒めないと選手もまいってしまいますので。ただ、常に練習も高いレベルでパフォーマンスしてほしいというのが、私の思いです。
選手に日頃から言っているのは、周りがいくら「アルバルクは強い、完成度が高い、一人ひとりのスキルが高い」と言っても、「まだ求めるレベルにはたどり着いていないぞ」ということ。発破をかける感じです。常に向上心をもって取り組む姿勢は、スタッフやコーチ陣にも求めています。
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