北海道で最大震度7の内陸直下型地震が6日に発生した。一斉に広域停電する「ブラックアウト(全系崩壊)」が起きて、都市機能がマヒし大混乱に陥った。直下型地震は全国どこでも起こりうる。他人事(ひとごと)ではない。
【写真】地震の影響で緊急停止した北海道電力の苫東厚真火力発電所
北の大地を激震が襲ったのは、9月6日午前3時8分。震源は道南西部の胆振(いぶり)地方で、札幌市東区でも震度6弱を観測した。
混乱に拍車を掛けたのが大規模停電だ。北海道電力の発電所が相次いで停止し、一時は道内のほぼ全域の295万戸が停電するという前代未聞の事態に陥った。
ライフラインの中で止まると最も影響が大きいのが電気とされる。くしくも、近畿地方では台風21号の影響で延べ218万戸が停電し、混乱したばかりだった。
道内では街灯や信号が消えた暗闇の中、多くの人がさまよった。
「札幌駅前や狸小路など中心街も真っ暗闇。懐中電灯がないと歩けないほどでした。ビルのテナントに入っているコンビニは全部だめで、街道沿いの路面店舗などは営業していました。何店も回って水やおにぎり、電池などを買い込みました」(札幌市の男性会社員)
北海道の地元コンビニチェーン「セイコーマート」を運営するセコマ(札幌市)によると、停電や従業員が出勤できないなどの理由で、50店舗が休業したという。
停電のため各家庭ではテレビが見られず、情報源や通信手段はもっぱらスマートフォンや携帯電話が頼りだった。携帯ショップなど充電のできるところには長蛇の列ができた。
「電池が減ってきた時には『これまでか』と思いましたが、友人が信号も復旧していないなか車でバッテリーを持ってきてくれました」(小樽市の女性公務員)