停電で交通整理をする警察官=9月6日、札幌市中央区 (c)朝日新聞社
停電で交通整理をする警察官=9月6日、札幌市中央区 (c)朝日新聞社
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地震の影響で緊急停止した北海道電力の苫東厚真火力発電所 (c)朝日新聞社
地震の影響で緊急停止した北海道電力の苫東厚真火力発電所 (c)朝日新聞社
地震による停電で北海道電力の泊原発1~3号機の外部電源が一時喪失した (c)朝日新聞社
地震による停電で北海道電力の泊原発1~3号機の外部電源が一時喪失した (c)朝日新聞社
コンビニエンスストアに並ぶ人たち=9月7日、札幌市 (読者提供)
コンビニエンスストアに並ぶ人たち=9月7日、札幌市 (読者提供)

 北海道で最大震度7の内陸直下型地震が6日に発生した。一斉に広域停電する「ブラックアウト(全系崩壊)」が起きて、都市機能がマヒし大混乱に陥った。直下型地震は全国どこでも起こりうる。他人事(ひとごと)ではない。

【写真】地震の影響で緊急停止した北海道電力の苫東厚真火力発電所

 北の大地を激震が襲ったのは、9月6日午前3時8分。震源は道南西部の胆振(いぶり)地方で、札幌市東区でも震度6弱を観測した。

 混乱に拍車を掛けたのが大規模停電だ。北海道電力の発電所が相次いで停止し、一時は道内のほぼ全域の295万戸が停電するという前代未聞の事態に陥った。

 ライフラインの中で止まると最も影響が大きいのが電気とされる。くしくも、近畿地方では台風21号の影響で延べ218万戸が停電し、混乱したばかりだった。

 道内では街灯や信号が消えた暗闇の中、多くの人がさまよった。

「札幌駅前や狸小路など中心街も真っ暗闇。懐中電灯がないと歩けないほどでした。ビルのテナントに入っているコンビニは全部だめで、街道沿いの路面店舗などは営業していました。何店も回って水やおにぎり、電池などを買い込みました」(札幌市の男性会社員)

 北海道の地元コンビニチェーン「セイコーマート」を運営するセコマ(札幌市)によると、停電や従業員が出勤できないなどの理由で、50店舗が休業したという。

 停電のため各家庭ではテレビが見られず、情報源や通信手段はもっぱらスマートフォンや携帯電話が頼りだった。携帯ショップなど充電のできるところには長蛇の列ができた。

「電池が減ってきた時には『これまでか』と思いましたが、友人が信号も復旧していないなか車でバッテリーを持ってきてくれました」(小樽市の女性公務員)

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影響は金融機関、医療機関にも