デヴィ・スカルノさん/タレント。1940年、東京生まれ。インドネシア元大統領夫人。イブラ音楽財団名誉会長。タレント活動のほか、動物愛護活動、難民支援活動も続けている。(撮影/大野洋介)
デヴィ・スカルノさん/タレント。1940年、東京生まれ。インドネシア元大統領夫人。イブラ音楽財団名誉会長。タレント活動のほか、動物愛護活動、難民支援活動も続けている。(撮影/大野洋介)
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 年をとってもキラキラしている! 新しいことにチャレンジしていく行動力&とんがった感性を忘れない! そんな「金平糖」な70代が増加中のようです。隠居なんかしてられません。溢れるバイタリティーをおすそわけ。今回はデヴィ・スカルノ夫人にお話をうかがいました。

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ピンポ~ン。デヴィ夫人(78)のご自宅にお~じゃま。通されたのは、日本一有名で日本一ゴージャスなリビングルーム。わ、きれい。お世辞抜きできれい。リビングルームじゃなくて「夫人」の話。つやつやの肌、細いウエスト、細い脚。現役バリバリの78歳には、シャンデリアがよく似合う。

 さすが「恋多き女」と呼ばれた女性。夫人、もちろん現在進行形の恋愛もありますよね?

「ないです(笑)。ファンだとおっしゃってくださる方はいても、最近口説かれることはありませんもの。まあ、そんな勇気のある殿方はいないわねえ」

 言わずと知れた、インドネシア元大統領夫人。約40年間を海外で暮らし、日本のテレビ番組出演は2000年頃から始めた。ピシャリとした物言い、華やかな存在感。そして物怖じしない行動力がお茶の間で人気である。

「今までで一番こわかったのは、バラエティー番組で挑戦した空中ブランコですね。わたくしを見て、よく『カラダ張ってるね』とおっしゃる方がいるんですけれど、わたくし自身はカラダを張っているなんて思っていないのよ。ただ『他の人にできるなら、このわたくしにできないはずがない』って思うだけです」

 負けん気は、幼い頃から強かった。

「戦後間もない頃は、東京の街にもビルなどなかったので、満天の星空を拝めました。その星を見ながら、『私は世界に飛び立つんだ』と心に決めていましたね。いま若い人たちに将来の夢を聞いても『何になりたいかわからない』という人も結構多いでしょう? でも『自分はこうありたいんだ』という目標や使命感を持って生きていないと、人間ってどんどん安易な方向に流れてしまう気がします」

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