

放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。トイレトレーニングをする息子と、変化する自分の体について書く。
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息子は3歳ちょいでまだオムツは外れていません。が、保育園ではオムツを外すトレーニングはしています。妻は頑張って家でもトレーニングをしてくれていますが、とても忙しいと、オムツに頼ってしまいます。
ご飯を食べるようになったり、歩くようになったり、しゃべるようになったり徐々になっていくんだけど、トイレの場合は、そこに「漏らす」という失敗がつく。子供自身も「漏らしちゃった」という顔をする。それを見ていて、排泄をトイレで一人で行うことって、とても大変なことなんだなと気づかされる。自分は当たり前のようにトイレに行くが、これも親が僕にトイレトレーニングをしてくれたからできていることで、僕自身も漏らしまくって、今できているのだ。
年を取ると体が弱くなり、自分でトイレに行くこともできない体になることもあるだろう。僕の両親は、まだそれがないので、実感することがないのだが。
だが、年を重ねてくると、トイレに行けなくなることだけが排泄の問題じゃないのだなと実感している。僕がやっている番組で、僕と年の近い男性芸人さんが尿漏れの悩みを話していた。衣装を着てトイレに行き、おしっこをする。トイレから出てくると、ズボンにおしっこの染みができている。トイレで出し切ったはずなのに、出し切れてなかった。これを見て僕は思った。「俺もあるーーー」と。
この1年、僕の中で尿漏れは結構な悩み。トイレでおしっこして、全部出し切っているはずなのに、パンツの中にしまって、ちょっと歩くと、膀胱からちょっとだけ出てくる感じがする。ほんのちょっと漏れている。どうしてだろう。搾りまくったはずなのに。
こんなことを日々繰り返しているうちに、「ほんのちょっと」だったはずの尿が、「あれ? まあまあ出てるぞ」ってときがある。お弁当についている小さなお醤油分くらいは出てんじゃないかってときがある。ズボンに染みてないかチェックする自分。