「日焼け止め剤の強度は紫外線を浴びるシーンによって使い分けることが大切です。外にいる時間が長く、しっかり防ぐ必要があるときは重ね塗りの2回塗りがおすすめです。一度塗った上に重ね塗りをして、数時間後にもう一回、重ね塗りをするのです。串カツは2度づけ禁止でも、日焼け止めは2回塗らなきゃダメ、と覚えてください。ただし、オフィスワークなどで、一日中ほとんど屋内にいる場合は、そこまでの塗り方は不要です。耳やうなじは日焼けしやすいのに塗り残しやすいので、塗り方要注意です」(上出医師)

 また、最近では「飲む日焼け止め」が普及してきたが、上出医師はその効果に疑問を投げかける。

「飲む日焼け止めは基本的には抗酸化剤であり、日焼け反応(サンバーン)に関しては皮膚につける日焼け止めと比べ圧倒的に効果がありません。飲んでいるから安心という考えが、かえって大きな皮膚トラブルを起こす可能性が高いと思います」

(文/近藤昭彦)

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