世界で戦うサッカー日本代表選手を支える陰には、夫の活躍を心底願う妻の力があった。海外移籍に高額年俸にと、輝かしい面がクローズアップされがちだが、常に生活がかかったシビアな勝負の世界。だからこそ、夫を支える妻力も“半端ない”ものがある。
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妻も半端なかった──。
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会初戦で決勝ゴールを決め、一躍世界の注目を集めた大迫勇也(28)。下馬評を覆す活躍をした日本代表の“あげまん”妻はどのようにして夫の夢をかなえさせたのか。
「大迫選手の成功を一番喜んだのは、ほかならぬ妻の三輪麻未さんでしょう」(サッカー専門誌記者)
大迫選手は、4年前のブラジル大会での悔しさを糧に、ドイツ1部に移籍。世界屈指のリーグに適応するため、体幹を鍛え、筋力とバランス力を強化した。今季終了後には同1部で格上のブレーメン加入が決まり、着実にキャリアアップしている。
「陰で支えたのが、結婚5年目となる妻の三輪さん。大迫選手が海外に挑戦した2014年に結婚し、ドイツ生活を献身的にサポートしてきたことで知られています」(同)
大迫と結婚する前の13年11月には、ヤンキースの田中将大の妻、里田まいも取得した「ジュニア・アスリートフードマイスター」の資格を取った。スポーツのための食事学の知識をもとに、ドイツでの大迫の食事を支えている。
「寡黙で知られる大迫選手は、愚直に自分の武器を磨くタイプ。そんな大迫選手を、2歳年上の三輪さんは前向きに励ましながら支えています。プロポーズされたときには、ドイツ移住を迷わず決めたとか。屈託のない明るい性格に助けられていると思いますよ」(同)
サッカー選手は女性に“モテる”ことで有名で、今や野球選手をしのぐ勢いだ。日本代表のサッカー選手の妻を見渡してみれば、容姿端麗な女性ばかり。大迫の妻の三輪も、実は大手芸能プロダクションに所属し、現在もモデルとして活動を続ける。3歳で子役としてデビューしており、芸歴は長い。
日本代表のキャプテン長谷部誠の妻は、ファッションモデルでタレントの佐藤ありさ。長友佑都の妻は、女優でタレントの平愛梨。今年2月には、浦和レッズの槙野智章と、女優の高梨臨の結婚が話題を集めた。
「必死で選手とぶつかり合い、風を受けながらボールを追い続ける姿は、まるで少年のよう。叫んだり泣いたり笑ったり、感情があらわになる瞬間も多く、ドラマ性が高い。女性からすれば、野球選手以上に親しみやすい。W杯で“にわか女性ファン”が増えるのも、こうした魅力に惹きつけられるからでしょう」
夫婦問題研究家の岡野あつこさんは、こう分析する。野球選手の妻はアナウンサーが多いのに対し、サッカー選手の妻は、タレントやモデル率が高いのも特徴だ。
「野球で海外移籍といえば、ほとんどがアメリカなのに対して、サッカーはヨーロッパや中東など、移籍先もよりワールドワイド。海外生活を夢見る女性も多い今、こうしたところも、モテ要素につながってくるのでは」(岡野さん)