放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、マーヴェラティの「ピュア デジタル リップ ジューシーピンク」について。
【写真】「整形級メイク」の達人田村俊人氏と、オススメのリップはこちら
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6月2日にオンエアされた特番「日本テレビ+ルーヴル美術館『その顔が見たい!』」にて、「つなぎ融資の女王」こと山辺節子の顔について掘り下げる際、再現VTRに山辺役で出た私。羞恥心より好奇心が上回ってしまったのだ(苦笑)。
果たして、「整形級メイク」「若返りメイクの達人」といわれるメイクアップアーティスト、田村俊人氏から山辺節子に寄せるためのメイクをしていただいた。
60代なのに外国人の年下恋人の前で38歳と言っていた節子。日本のホストクラブでも44~45歳で通っていた(通していた?)と、既に5回も彼女に接見している小川泰平氏から聞いた。
図々しいなぁと思っていたのだけれど、田村氏によれば、山辺節子は「中の中」と自覚するルックスの特徴を熟知し、若く見せるために、それほど間違ったことはしていない……というのだ。
たとえば、おばばメイクの象徴ともいうべきファンデーションの厚塗りを彼女はしていないそう。
常に五つのウィッグを持ち歩き、頭にボリュームを出し、前髪で眉を隠すことによって「若々しく見せることに成功している」と。
さらに、もう一つ、「彼女が気を付けているのが口紅の色」だと田村氏に言われてVTRや写真をチェックしたところ、おばさんがやりがちな赤い口紅を使っていないことがわかった。
おばさんは赤い口紅が大好き。昨今は、それがトレンドであることも手伝って、私もベージュやヌーディーなタイプを使わなくなった。
だが田村氏によれば、「口紅を赤くすることで、年齢を重ねた女性にとって最大の悩みともいうべき、口元のマリオネットライン、ブルドッグラインなど、いわば“おばばライン”が目立ってしまう」とのこと。
これは大変!! じゃあ、どうすればいいかというと、ここにも田村氏考案のアイテムが存在した。『マーヴェラティ』の「ピュア デジタル リップ“ジューシーピンク”リップベース&リップグロスである。
唇専用の下地と仕上げ用のほんのりピンクがかったグロスが一本になっている。
自分の目が慣れず、「こんなに薄くて大丈夫ですか?」と何度も聞く私に、「このほうが若く見える」と田村氏。
このベースは自前の口紅を重ねると「落ちにくいので、食リポをするタレントさんから指名買いを受ける」とのナイス情報も付け加えられた。
「整形級メイク」で有名なメイクアップアーティスト、田村俊人氏は、若返り情報の宝庫だった。
週刊朝日 2018年6月22日号