「超がつく真面目さが彼女の持ち味。何事も深く突き詰めて考えがちですが、そんな性格が学問にも生きたのかもしれません」

 とはいえ、芸能活動と並行しての研究は可能なのだろうか。上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)は「研究を続けていくことにエールを送ります」としつつも、次のように話す。

「芸能活動においては知性派タレントとしての強いアピールになりますが、研究職は芸能活動の“片手間で”できるようなものではありません」

 研究者になるためのハードルは相当高いという。

「一般的に研究者として認識されるには、博士号取得が前提。数本以上の論文が専門誌に掲載され、学会で発表しなければ博士号の申請もできません。修士号だけでは誰も研究者とは呼びませんし、まだその卵にもなれていません」(碓井教授)

 コメントの最後で〈普遍的で身近なテーマを(中略)時に笑いを交えて『伝えて』〉いきたいと語ったエド。お笑いと研究の両立という難関も持ち前の生真面目さで越えられるか。(本誌・秦正理)

週刊朝日  2018年4月13日号

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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