「ジョコビッチへの勝利は特別なものだったはず。普段の彼は淡々としていて、あまり結果に一喜一憂するタイプではないが、キャリアの中でこのレベルの選手からの勝利はなく、自信になったと思う。今までやってきたことが正しかったと確認できたのではないか」
ダニエル太郎自身も今回は手応えを感じていたようだ。現地で取材したテニスライターの内田暁さんによると、試合後に「ジョコビッチ相手に第2セットを取られたら、普通だったら『3セット目やられちゃうんだろうな』という考え方になったと思うのですが、今日はあまりなりませんでした」と話していたという。
「他の選手なら言わないようなことを、サラッと正直に話すところも彼のおもしろいところです」(内田さん)
内田さんは、ダニエル太郎の人間性も高く評価。
「穏やかで爽やか。頭も良く、話し方が上手な好青年です。日本語、英語、スペイン語の3カ国語を話すので、いろんな文化を知っているし、社会問題、政治、経済とどんな話題になってもサラッと答えます」(同)
甘いマスクで、海外の大会で女性人気が高いそうだ。
「全仏オープンの会場では女性客からセルフィーをお願いされていました」(同)
(本誌・大塚淳史)
※週刊朝日 2018年3月30日号