筑波大学の精神科医・高橋晶医師は「ゆっくり呼吸するだけでイライラは収まります」と、呼吸に意識を向ける。さらに「脳がどうやったら喜ぶかを考え」て、利き手ではない手で文字を書くこともある。睡眠の質を上げるための準備も怠らない。具体的には体温が下がり始めたころが眠りに入りやすいため、就寝時間から逆算して1~2時間前に入浴する、スマホを見ない、カフェインは午後6時以降は控える、などだ。
口のケアについても、アンケートでさまざまな実践方法を披露している。
たとえば、オーク銀座レディースクリニックの船曳美也子医師は、ウォーターピック、電動歯ブラシ、歯間ブラシ、乳酸菌マウスウォッシュと入念だ。また、ふれあい歯科ごとう代表の五島朋幸歯科医師は、大きくて柔らかいブラシを使い、割と力を入れながら粘膜や舌までマッサージしていくそうだ。
東京都健康長寿医療センターの許俊鋭センター長の一日はお風呂から始まる。毎朝3~5分の入浴で体を温めてエンジンをかける。帰宅後すぐに入浴する。
「これは心臓外科医の習慣。いつ手術の連絡が入るかわからないから」