2018年が始まった。政治や経済、芸能や文化など、さまざまな分野で、今年も多くのドラマが待っている。平昌五輪やサッカーのワールドカップ、夏の高校野球などスポーツイベントも目白押し。今年の日本を鮮やかに彩る人たちを探してみた。
インターネット調査会社マクロミルが20~60代の1千人を対象に「2017年の明るいニュース」を調べたところ、【1】将棋の藤井四段が29連勝、最多連勝記録を30年ぶりに更新【2】上野動物園でパンダ「シンシン」5年ぶり出産【3】秋篠宮眞子さまが大学の同級生小室圭さんとご婚約内定──がベスト3だった。
18年はどんなニュースが話題を呼び、どんな人が活躍してくれるだろうか。何しろ今年は明治維新150年の節目であり、平成の“最後”。歴史的な転換点となるかもしれない。眞子さまと小室圭さんの結婚式も11月4日に予定されている。
まず国政を見てみよう。森友・加計疑惑で大きく揺れた安倍自民党は今秋、3年に1度の総裁選を迎える。今のところ、安倍晋三首相の対抗馬として、野田聖子総務相と石破茂元幹事長が一定の意欲を示している。
野田氏「総裁選候補者に常に女性がいて当たり前の形を作りたい」(17年10月の会見で)
石破氏「選択肢が示せるように一層努力したい」(10月、地元の鳥取市内で)
野田氏は初の女性首相をめざす。だが、総裁選の立候補には、候補者以外に20人の推薦人が要る。野田氏には15年の総裁選で推薦人を確保できなかったという苦い経験がある。
両氏よりも支持者数で“有利”とされるのは、岸田文雄政調会長。本人は「1年先のことを申し上げるのは控えなければならない」と発言を抑えていて、安倍首相からの禅譲を狙う構え。ポスト安倍としてはほかに、小泉進次郎副幹事長、河野太郎外相らの名もあがっている。
地方に目を向けると、山口、長崎、石川、京都、滋賀、長野、香川、福島、愛媛、沖縄、和歌山の各府県の知事が任期満了を迎える。中でも米軍基地問題を抱える沖縄は、現職の翁長雄志知事と自民系候補との激しいたたかいが予想される。その「前哨戦」となる名護市長選も2月4日に投開票が予定される。
経済はどうか。株価は上がり失業率は下がっているが、景気回復を実感できていない人は多い。日本銀行による株の買い支えにも限界がある。4月に任期を終える黒田東彦日銀総裁は続投するのか、それとも誰かにバトンタッチするのか。
産業では人工知能(AI)を活用した技術やサービスが広がりそうだ。自動運転が実用化に近づき、電気自動車(EV)も普及が加速する。