

プロゴルファーの丸山茂樹氏が2017年のゴルフ界と自身を振り返りながら、2018年の抱負を語る。
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僕らプロゴルファーの12月はコンペ、コンペの日々なんです。お世話になったスポンサーさんや知り合いのコンペだったり。女子の選手なんか、引っ張りだこどころの話じゃないでしょ。「師が走る」から師走ですけど、ゴルファーも走りまくりですよ。
いやあ、2017年も終わっちゃいますね。みなさんにとってはどんな一年でしたか?
僕はですね、左手親指付け根の慢性亜脱臼は相変わらずでしたけど、お仕事の面ではすごく充実してた気がします。10月からは、ラジオで初めてのレギュラー番組を持たせてもらいました。いろんなジャンルのゲストの方々と話をして、すごく刺激を受けています。
ただ国内の男子ツアーを見ると、また試合が増えなかったんですよね。我々の取り組みも反省です。そんな中で宮里優作(37)が大逆転で賞金王になって、盛り上がったのはよかったと思うんですけど。でもやっぱり試合が増えて、シーズンを通じてゴルフが盛り上がっていかないとダメですもんね。だから、自分の仕事がうまくいっててもゴルフ界がダメだと、満足してる場合じゃないなと思っちゃいます。
16年に日本ゴルフツアー機構(JGTO)が青木功会長(75)の新体制になりましたけど、まだまだ課題もあるのかなと思います。青木さんが会長の間に我々が頑張って「いいゴルフ界になったね」と言われるようになったら、青木さんに対する恩返しとゴルフ界に対する恩返し、両方できたってことになるんじゃないかと。これが2018年の僕の目標ですね。
さっきも少し出てきた宮里優作ですが、アジアツアーの最終戦「インドネシアマスターズ」(12月14~17日、ロイヤルジャカルタGC)で4位に入りました。12月17日発表の最新世界ランキングで52位。消滅ポイントの関係で、年末時点には50位になるんだそうです。僕にもなんだかよく分かりませんが、優作はギリギリで18年4月の海外メジャー「マスターズ」(米ジョージア州オーガスタ)に初出場できる見通しになりました。