「ひよっこ」ロスもつかの間、NHK連続テレビ小説「わろてんか」が好スタートを切った。第1話の平均視聴率は20.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、関西地区は21.5%)と、「ひよっこ」の初回19.5%(同19.7%)を超えた。吉本興業創業者の吉本せいをモデルに、明治から昭和初期の大阪を舞台に、笑いをビジネスにしたヒロイン・藤岡てんの活躍を描く。
「ヒロインが、これから立ち向かう苦労が多いだろうなと思わせてくれるオープニング。ようやく朝ドラらしい王道に戻ってくれたかとワクワクしています」
コラムニストの吉田潮さんは、こう期待を寄せる。
実は吉田さんは、「とと姉ちゃん」「べっぴんさん」「ひよっこ」と続いたここ1年半、朝ドラから遠のいていたという。「優等生すぎた」というのが理由だ。
「仲良し家族に囲まれてアットホームな雰囲気の中で育つヒロインは、ぼんやりしてドラマ性にもリアリティーにも欠けた。やはり、朝ドラのヒロインには、おてんばでいてほしいし、視聴者も一緒に歯ぎしりするほどの葛藤や苦労も経験してほしい。今回のモデルの吉本せいは苦労人として知られていますし、戦いの見せ場もしっかりあるだろうと期待しています」