一方の安室は、19歳の息子がいるとは思えない、スレンダーで鍛え上げられた身体の持ち主。私生活をほとんど匂わせないことでも知られている。前出の関係者は言う。

「安室の自己プロデュース力は、業界内でもピカイチとして知られています。若いころから、体形と体力維持のため、人一倍過酷なトレーニングを続けている。浜崎もライブ演出や衣装など、あらゆる面で厳しくチェックすることで有名ですが、最近は体形の崩れも目立つし、やたらと私生活をひけらかすことがイメージダウンにつながっている。今の2人を比較すると、その差は歴然です」

 ファンのみならずとも気になるのは、長年のライバルが表舞台から去った後の浜崎の今後。安室の引退発表後に更新したSNSでは、自身の歌詞を用い「私は私のままで立ってるよ。ねえ君は、君でいて欲しい」とつづった、意味深な投稿が世間をにぎわせた。

「浜崎に限って、引退は絶対にあり得ないでしょう」

 コラムニストの今井舞さんは、こう断言する。

「本業と私生活とを完全に分けてプロに徹する安室と違って、浜崎は“セレブで歌姫な私”を存分にアピールしたい性分。そのメンタリティーはまさに正反対です。いくら売れなくても、いつまでも“歌姫”という肩書で人生を生きたいというのが本音では」

 安室が引退発表をした40歳まであと1年。歌姫だって人生いろいろだ。40代は、歌姫ならぬ“痛姫”路線で再ブレークしたりして? (本誌・松岡かすみ)

週刊朝日  2017年10月13日号

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松岡かすみ

松岡かすみ

松岡かすみ(まつおか・かすみ) 1986年、高知県生まれ。同志社大学文学部卒業。PR会社、宣伝会議を経て、2015年より「週刊朝日」編集部記者。2021年からフリーランス記者として、雑誌や書籍、ウェブメディアなどの分野で活動。

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