「私以外私じゃないの」でブレーク以降、目が離せないミュージシャン、川谷絵音さんのご登場です! 約半年間の沈黙を破り、今春からリリースラッシュ中。林真理子さんとの対談で新曲に込めた思いなどを明かしました。
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林:ゲスの極み乙女。のアルバム「達磨林檎」が5月に出て、7月にはindigo la Endのアルバム「Crying End Roll」が出たんですね。
川谷:(アルバムを渡して)これ、聴いてください。
林:ありがとうございます。わっ、サイン入り……じゃないか(笑)。なんで「達磨林檎」というタイトルにしたんですか。
川谷:達磨と林檎は似てるなと思ったんで。
林:達磨と林檎が似てる? その感じがわからない(笑)。
川谷:シルエットが似てるじゃないですか。ぜんぜん違うものだけど、遠くから見たら、達磨か林檎かわかんないと思うんで、「どっちでもいいんじゃない?」と。遠くから見たら何でもないことを、みんなやたらと近くで見て「これはこうだ」とか言うから、めんどくさい世の中だなと思って。「遠くから見たら一緒だよ。赤くて丸いんだから」みたいな。
林:赤くて丸ければみんな同じ……。
川谷:みんなものごとを一点集中型で見てて、自分のものの見方がぜんぜんできてない。誰かがこう見たら、「ああ、そうなんだ」っていう人がけっこう多いんで、そうじゃなくて、ものの見方はいろいろある、という意味もあって。
林:「達磨林檎」に「小説家みたいなあなたになりたい」という曲があるので、小説家に興味を持って、今日ここに出ていただいたのかなと。
川谷:本はすごく好きなんです。
林:私の本、読んでくださったことあります?
川谷:それがないんですよ。
林:ないですよね(笑)。「いけないダンスダンスダンス」なんていう曲、どう見ても村上春樹さんの影響かと。
川谷:それ、関係ないです。村上春樹さんの本は読んだことはあるんですけど、難しいじゃないですか。