上手な人のプレーや、好きな選手のプレーを見るのは、とても上達の助けになります。僕は子どものとき、NBA(米プロバスケットボール協会)のビデオを擦り切れるほど見ました。小学生のとき、深夜に民放で放映していたNBAの試合を、父が録画してくれたんです。そのとき初めてマジック・ジョンソンを見て、彼のプレーにくぎ付けになりました。でも、小学校高学年になってからは、NBAは衛星放送でしか見られなくなってしまった。実家は衛星放送が入らなかったのですが、どうしても見たくって。加入している友達の家に行って見せてもらったり、録画をお願いしたりして、かじりついて見ていました。小6の時、バルセロナ・オリンピックで、ドリームチームが結成されたときも、もちろん見ました。

 さらに、父に頼んでチケットを買ってもらい、代々木や地元・横浜の体育館でやっていた実業団リーグの試合に連れて行ってもらいました。いすゞ自動車、松下電器(当時)などのチームが印象に残っています。生で大人の選手のプレーを見ると、自分の中でイメージができて、まねしたくなったものです。今は、もっと気軽にBリーグでプロの試合を見られるようになりました。

 中学のときには、アメリカでNBAの試合を見る機会にも恵まれました。NBAプレーヤーのパトリック・ユーイング(当時ニューヨーク・ニックス)と一緒に出演できるから、進研ゼミ(通信講座)のテレビCMに出演しないか、と言われたんです。最初、CM出演なんか恥ずかしくって無理、って思ったんですよ。でも、ニューヨークに行けて、NBA選手に会えて、NBAの試合が見られるなんて言われたら、行かないわけないですよね。ラッキー以外の何物でもないと思って、アメリカ・ニューヨークに行きました。そして、ユーイングに会って、念願のNBA観戦も果たしたんです。ニックスと、バンクーバー・グリズリーズの試合でした。NBAの雰囲気を味わったときの興奮は忘れられません。当時CMを見てくれた人に、いまだに「CMに出ていたあの子だよね」って言われることもあるんですよ。

暮らしとモノ班 for promotion
「更年期退職」が社会問題に。快適に過ごすためのフェムテックグッズ
次のページ