「女子中高生のアニメキャラも大好き。家にいっぱいマンガやDVDがあった。『アニメのような女の子はいないのか』と話していた。オタクが集まる大阪の日本橋にも行っていた。千葉大に進学が決まり、『アキバが近くなっていい』と喜んでいた。人を脅し、暴行する性格じゃない。こんなとんでもない事件を起こすなんて信じられない」
寺内容疑者は11年4月、千葉大学工学部情報画像学科に入学した。「担当教員は、特に目立つ生徒ではなく、平均的な成績で、週1回のゼミもきちんと出席をしていたと言っています」(千葉大広報室)
大学の卒業式は3月23日だったが、事件発覚後、大学側は卒業をいったん取り消すと説明した。千葉大で、寺内容疑者と同じ年に入学した大学院生(修士課程)はこう話す。
「アルバイト先からも事件をいろいろと聞かれるし、困っている。大学側の判断も正しいのではないか」
埼玉県警の調べに、寺内容疑者はこう供述したという。
「中学生のときからペットのようにできる女の子がいれば誘拐しようと思っていた。ネットで調べていた」
青春を謳歌することなく中学を卒業した少女。2年の歳月は戻らない。(本誌・上田耕司/今西憲之)
※週刊朝日 2016年4月15日号