鈴を転がすような声と、小動物を思わせる黒目がちの瞳。「かわいい系」の条件はそろっているのに凜とした空気をまとうのは、小西真奈美さんの持つ圧倒的な透明感のためだろう。さらに、自立心溢れる女性でもある。
「好奇心旺盛で、思い立ったら即行動するタイプです。たとえば一人旅に出たいと思っても、『言葉が通じるかな』とか考えすぎると怖くなってしまう。だから、まずは行ってみるんです」
この春、HIPHOPアーティストKREVA(クレバ)氏が楽曲を手掛ける音楽劇「最高はひとつじゃない2016SAKURA」に出演する。19歳でつかこうへい氏主宰の舞台に立ち、俳優としてキャリアを重ねてきたが音楽劇は初めて。新たな挑戦について語る表情は、期待に満ちていた。
「KREVAさんの音楽が大好きで、何度もライブに行っています。ジャンルの違う方々との共演も本当に楽しみ。舞台は何度やっても緊張しますが、初心にかえりお客様の生のエネルギーを感じたいです」
常にフレッシュな気持ちを持ち続けること。これが、その透明感の秘密だろう。
※週刊朝日 2016年3月11日号